アフガニスタンを実効支配するイスラム原理主義テロ組織タリバンのスポークスマンがこのほど、今週北京で開催される「一帯一路」サミットにタリバンのメンバーを派遣する予定があると述べました。これまで、各国の政府はタリバンを政府と承認していなかったため、これはタリバンが招待された最高レベルのサミットのひとつとなります。評論家は、中国共産党(中共)がタリバンをサミットに公然と招待したことは、「一帯一路」の背後にある政治的意図を露呈していると考えています。
タリバンのスポークスマンは14日、タリバンの商務大臣代理・アジジ氏が17日と18日に北京で開催される「一帯一路」サミットに出席し、かつてのシルクロード上にある「ワハーン回廊」の建設やその他の投資プロジェクトについて北京と協議すると述べました。
時事評論家・藍述氏
「実のところ、タリバン、ハマス、ヒズボラ、その他のテロ組織の軍幹部は、以前より中国人民解放軍からの訓練を受けてきました。そのため、タリバンがアフガニスタンで権力を掌握したとき、中共はすぐに公然とタリバンを支持し、その関係が崩れたことはありません。よって今回、中共がタリバン政権の代表を『一帯一路』サミットに招待したことは驚くべきことではありません」
時事評論家の藍述氏は、中共当局は常に世界中のテロ組織と緊密な関係を築いており、今回の「一帯一路」サミットにタリバン政権を公然と招待したのも何も意外なことではないといいます。
藍述氏
「共産主義の信念が反人道的なものであることは全世界が知っていることで、共産主義者はこれを間違っていると見なしたことはありません。中共の敵は民主国家と自由世界です。従って、民主国家と自由世界と対立するすべての国や組織は、常に中共の味方であるというわけです」
台湾南華大学副教授・孫国祥氏
「中共は米国に対抗する過程で、民主主義や人権に反対する政権を『一帯一路』の枠組みの下での協力に参加させることで、さらに踏み込んだ行動を取り始めています」
台湾南華大学副教授の孫国氏は、中共が「一帯一路」プロジェクト、特に中国とタリバンが協力する「ワハーン回廊」に世界各地の権威主義政権を巻き込んだことは、「一帯一路」の背後にある中共の政治的意図が露呈したと分析しています。
孫国祥氏
「このワハーン回廊は中国に繋がるもので、私たちが一般的に考える単なる相互の連絡道路ではないかもしれません。『一帯一路』の本質が変わったのでしょう。権威主義国家間のこのつながりこそ、他の権威主義国家が西側からの圧力を受けた場合、みな中共に従わなければならず、中共を指導者として仰がなければならないことを示唆しています」




