元ニューヨークタイムズの写真記者兼作家の杜斌(と・ひん)氏が12月中旬に、「騒動挑発罪」の疑いで北京大興拘置所に勾留されました。杜斌氏の家族はいまだ勾留通知書を受け取っていないと述べ、社会に対して注意を向けるよう呼びかけています。
12月16日午前9時、元ニューヨークタイムズの写真記者で、ドキュメンタリープロデューサー兼作家の杜斌氏が北京警察に連行されました。当日午後9時に、杜斌氏の妹である杜継栄氏が警察から連絡を受け、杜斌氏が北京大興公安局の孫村派出所に勾留されていると伝えられました。杜斌氏の家族はいまだ勾留通知書を受け取っていません。
杜斌氏の妹 杜継栄さん
「兄は現在、大興区の公安局に拘束されている。具体的な理由は不明で、ただ騒動挑発罪の疑いだと言われた。通行証がないので、ずっと家から出ていない。最近は中共にとって敏感な行動は何もしていない」
一部の市民は、これらの行為は中共による言論の自由を脅かす手段だと考えています。
中国の人権問題を伝える海外のウェブサイト「維権網」によると、今年警察が数回杜斌氏を尋ね、公安部国内安全保衛局からの要求で、杜斌氏に対しTwitterの投稿を削除するよう命じました。杜斌氏の友人で人権活動家の胡佳氏は中共ウィルスの影響により、1年以上杜斌氏と会えず、彼が逮捕されたという情報を耳にしたばかりだと述べました。
人権活動家 胡佳さん
「彼は以前にも召喚されたことがあるが、今回強制的な措置が取られるとは思わなかった。彼は過去に拘留されたことがある。今回は、ネット上に投稿した一部の内容や出版した書籍などが原因で勾留された可能性がある。弁護士を雇い、彼と面会した後に、正確な理由が分かる」
今年で48歳になる杜斌氏は元ニューヨークタイムズ北京支局の写真記者であり、過去には「歯ブラシ」、「天安門虐殺」、「馬三家の咆哮」「陳情者」などの書籍を出版してきました。
2013年には、ドキュメンタリー映画(『幽霊の頭上:馬三家労働教養所の女性たち』The Women of Masanjia Labor Camp)を撮影し、映画の中で中国遼寧省にある馬三家労動教養所で行われている様々な酷刑を暴露しました。同年杜斌氏は「六四天安門事件」24周年の前夜、国内安全保衛局によって秘密裏に逮捕されました。



